BANQUETRICH LOG
2025.05.28
2025.05.28
東北の美味しいものに出会う「DELICIOUS TOHOKU JOURNEY」最上編
106回目となるリッチ賞味会を開催。東北の美味しい食材と庄内のコラボレーションをテーマに掲げ、佐藤徹総料理長とサービスマネージャー飯野凪紗が山形県北部・最上地域食材探しの旅へ。
旅では、最上地域の自然が育んだ最上伝承野菜、最上鴨、舟形マッシュルームなどの豊かな食材に出会い、土地に根ざした暮らしと営みのあたたかさを体感。最上川沿いののどかな風景や、ゆっくりと流れる時間もまた、料理にやさしい深みを添えてくれました。
今回は距離の近さを活かし、佐藤シェフが当日の朝に仕入れた食材も登場。
中でも注目を集めたのが、当日捕って捌いてもらった『天口養鯉場』の“最上鯉”。
「鯉とは思えないほどクセがなく、脂がのっていて美味しい」と驚きと感動の声が上がり、最上の食の力強さと繊細さを象徴する一品となりました。
さらにこの日、登場したのが、リッチの朝食やフルコースでおなじみのパンを手がける『Qup bakery』の熊谷陽子さん。実際にご本人から、素材や製法へのこだわりをお話しいただくことで、“食材の背景を知る喜び”をゲストの皆様に感じていただけた時間となりました。
そして今回の賞味会は、もう一つの“旅の始まり”でもありました。佐藤シェフが今年11月に還暦と料理人人生40周年、ホテルリッチ在籍25周年を迎えることを記念し、三部構成で進むスペシャルイベントの第一章が、この夜のテーマでした。今回は、佐藤シェフが若き日に影響を受けた先輩料理人の新庄市のフレントレストラン『ラ・スーピエール』の冨樫勝也シェフを訪ねる旅からインスピレーションを得たコース料理が展開されました。
さらに、デザートには、佐藤シェフの修業時代の恩師であるパティシエ・ムッシュ 小林康宏さんによる“ガトー・マルジョレーヌ”が登場。ゲストの前でそのルーツを語る師弟の姿には、会場から温かな拍手が送られました。この“ガトー・マルジョレーヌ”は、次回9月の賞味会=第二章の予告編でもありました。
旅する舞台を“土地”から“時間”へ。
9月に開催される第二章では、1970年代にタイムスリップし、佐藤シェフの料理人人生のルーツへと迫ります。それは、料理を志した理由と、時代を越えて受け継がれる技と精神に触れる旅となるでしょう。
リッチ賞味会の新たな章が今、幕を開けました。旅するように、そして時を超えて味わうリッチ賞味のパーティーレポートを、どうぞご覧ください。
MENU
Amuse
桜肉のタルタル
最上鴨のパテ
谷定孟宗のムース
Hors d’oeuvre
金山の鯉と最上の山菜のサラダ
Hors-d’oeuver chauds
舟形マッシュルームと谷定孟宗のグラチネ ブルーチーズ風味
Poisson
庄内浜真鯛の姫皮包み焼き
Viande
最上鴨のスパイスロースト おとめ心のソース
Dessert
ガトー・マルジョレーヌと黒すぐりのシャーベット
Pain
Qup bakery
Café